領域8(強相関電子系分野)ホームページ

日本物理学会2011年秋季大会(富山大学、2011年9月21日-24日)インフォーマルミーティング議事録

開催日時 : 2011年9月23日(金)18時〜
開催場所:富山大学五福キャンパスGH会場
出席者
村上洋一(高エネ研)、播磨尚朝(神戸大理)、榊原俊郎(東大物性研)、松浦直人(東北大金研)、脇本秀一(原子力機構)、
本山 岳(兵庫県立大物質理)、大橋琢磨(阪大理)、服部一匡(東大物性研)、手塚真樹(京大理)、出口博之(九工大工)、
小山晋之(徳島大総合科)、石坂香子(東大工)、津第俊輔(物材機構)、小林達生(岡山大)、鈴木博之(物材機構)、
仲島康行(東大工)鬼丸孝博(広大先端)、柳瀬陽一(新潟大理)、掛谷一弘(京大工)

○議題
村上領域代表からの議題(資料1)に沿った説明がされた。

1)2011年秋 分科会サマリー
1-1 領域8からの提案シンポジウム
 1.強相関系の軌道・多極子秩序とその観測
 2.冷却原子と相関電子系?二つの世界を結ぶ物理
 3.高温超伝導体研究の最近の進展
 4.遍歴磁性と超伝導ー両者の統合的な理解に向けて
1-2 他領域との共同提案シンポジウム
 1.量子渦糸・密度波系のダイナミクスー多様性と普遍性ー
 2.軟X線散乱による秩序状態と電子構造研究の進展
 3.ナノスケール量子輸送の計算科学的研究の現状・展望と次世代スパコンへの期待
 4.超低速ミュオン顕微鏡:その限りない可能性を探る
1-3 領域8からの招待講演・企画講演・チュートリアル講演
 1.超伝導研究の歴史・現状・将来    立木昌
 2.充填スクッテルダイトにおける磁場の
   影響を受けない思い電子状態    青木勇二
 3.鉄系超伝導における結晶構造と超伝導の相関関係 李哲虎
 4.第一原理計算によるマルチフェロック物質の研究  山内邦彦
 5.多バンド超伝導におけるジョセフソン効果と集団励起 太田幸広
1-4 他領域からの共同提案の招待講演・企画講演 4件

2)領域委員会報告
2-1 2011年秋季大会 素核宇ビーム・物性領域 招待・企画・チュートリアル講演、シンポジウム講演の採択
物性領域プログラム小委員会は、並木委員長が議長を務めた。結果は次の通りである。
招待講演:8件採択、0件不採択
企画講演:3件採択(条件付含む)、0件不採択
チュートリアル講演:2件採択、0件不採択
シンポジウム:23件採択(条件付含む)、1件不採択
	今回は、春の学会が中止になったこともあり、通常より多くのシンポジウムが
	提案され採択数も多くなったが、同じ時間帯に重複せざろう得ないことや、
	プログラム編集作業に多大な負担をかけることから、
	今後は、採択においては3つを上限の目安とするべきである。

2-2 第66回年次大会中止について
並木委員長より、簡単な経過報告。
東日本大震災関連のお知らせ(本会サイト)
        http://www.soc.nii.ac.jp/jps/shinsainews/eqinformation.html
  ・ 資料公開サイトへの投稿数  1,540件
2-3 第6回若手奨励賞選定スケジュール等についての確認?
    スケジュール等の確認。第6回若手奨励賞審査委員の提出を依頼。
2-4 その他
2-4-1 PLASMA CONFERENCE 2011
2-4-2 領域サーバ(div.jps.or.jp)、領域MLについて
・ 事務局より、領域サーバ クラッキングについての経過報告
・ 領域MLについて、以前から学会での運営希望が多く出されていたが、
    学会での運営は難しいため、必要がある領域については、学会での
  費用負担が出来るようにする事とした。
・ 領域サーバ については、今後検討が必要。
・ 領域サーバが使用出来ない事を明記した方がよいとの指摘があったため、
   事務局で対応する事とした。
	物理学会本体のHPが脆弱さの問題を抱えており、近々更新する予定である。
    領域にもそれに伴い更新していく予定

2-4-3 運営委員の増員について核物理領域の運営委員のうち1名が、東日本大震災で被災し、実際の作業が
   困難なため前委員のうち1名を継続し、増員1名の希望があった。 → 増員とする。
2-4-4 学生プレゼンテーション賞について
・ 領域1より、「学生プレゼンテーション賞」の開催希望があった。
  領域1内で、開催する事は問題ない。 その後、学会として対応する場合には、その時に検討する。
    領域8では現時点での提案は無い


3)H23年3月受賞若手奨励賞の紹介
	吉田鉄平(東大理)
	幸坂祐生(理研)
	有田亮太郎(東大工)
	渡辺真仁(阪大基礎工)
	柳瀬陽一(新潟大理)

4)新領域代表の紹介
 	播磨尚朝(神戸大学大学院理学研究科物理)

5)新領域副代表の紹介
 	榊原俊郎(東京大学物性研究所)

6)新領域運営委員の紹介
 	鬼丸孝博(広大院先端)磁性・実験
 	柳瀬陽一(新潟大理)磁性・理論
 	石坂香子(東大院工)低温・実験
 	仲島康行(東大院工)低温・実験

7)次期領域副代表の推薦・承認
	小形正男(東京大学大学院理学研究科物理)が承認された(前回のメール審議の追認)

8)2012/4-2013/3任期の領域運営委員の推薦と承認
	松浦直人(東北大金研)
	手塚真樹(京大理)
	松本洋介(東大物性研)
	山地洋平(Rutgers、東大工)
    が承認された。

9)領域代表・副代表の任期について
	次期領域代表・副代表:  2011/10-2012/03
	次次期領域代表・副代表:2012/04-2013/03
	資料1 8ページを参照

10)物理学会における領域の組み替えについて(播磨)
	資料2 を参照

	「領域名の番号について」
	当初は、流動性を高め、組み替えを容易にするために、領域名の番号化を行ったが、
	現在は、完全に番号と領域内容が固定してしまい、本来の目的である流動性はあまり見られず、
	むしろ閉塞感がある状態である。領域組み替えに関しては、これから議論するところであるが、
	さし当たり、番号を外すことから始めることが必要だと思わる。

		→ 今回の領域8のインフォーマルミーティングでは、領域名として使われている番号を外し、
		キーワード化することに賛成とした。

	「シンポジウム数に関する問題」
	領域8は、他の領域より平均2倍以上の参加者数であるが、参加者数に関係なく
	シンポジウムの制限がされているので、相対的にシンポジウムの競争率が高すぎる状況である。

	その他、領域再編に向けて、学会員の意見を募集していく。
	また、その際には、領域8としては、数が多いことのメリットとデメリットを整理して、
	意見することも重要と考える。

11)国際会議などの開催について(榊原) 
	2013年強相関電子系国際会議(SCES2013)
	日本で開催
	会期:2013年8月5日(月)- 9日(金)を予定
	会場:東京大学本郷キャンパス・伊藤国際学術研究センターを予定
	組織委員:	
	Co-chairs:上田和夫,田島節子
	General secretary:榊原俊郎
	Program:川上則雄,高木英典
	Publication:石田憲二,小形正男
	Local:鹿野田一司
	Proceedings: JPSJの特集号(Invited paper + contributed paperの一部)+Supplement
	参加費:一般50,000円 (45,000円)、学生25,000円

12)科研費細目表の改正(H25年度)について
	資料1 10-17ページを参照
	・一部研究種目の基金化が始まり、最終的には全ての種目での基金化が予定されている。
	・「来年」の秋の募集(H25年度実施)から、新しい総合分野が始まる。
		但し、審査員も横断的な配置となるので、申請内容はその点を十分考慮する必要がある。


13)運営委員から事務局へ向けての意見
・領域間でシンポジウムとポスター会場の日程調整を行った後,一般講演データを配信する
	現在は、誰が決めたかわからないシンポジウムとポスター会場の日程と膨大な講演データが、
	「同時に」運営委員に送られてきます。シンポジウムとポスター会場について、講演データ
	配信の前に調整をすることが必要です.	
領域会議から講演データ配信までの作業順提案:
	1.領域会議で採択シンポが決定
	2.講演データの配信までの期間(2週間以上)に領域内・間でシンポ等及びポスターの日程調整を行う
		もしくは、領域会議でのシンポの日程調整を可能にする。

・シンポの希望日数は2日
	希望日からずれる場合は提案者との調整が必要となり、これに時間を費やすのは、運営委員の負担
	プログラムを組む中で、自由度を増やすために、必ず2日、希望日を書いて頂くことが必要

・その他の提案
	全ての講演を一枚ずつ打ち出して番号を入れる作業は廃止
	座長の会員番号とメイルアドレスは事務局の仕事

14)運営委員2011/10-2012/03の役割分担(追記)
	代表:脇本秀一(原子力機構)
	副代表:本山岳(兵庫県大院物理)
	ウェブ担当:服部一匡(東大物性研)
	書記:大橋琢磨(阪大院理)